復活のおざわ☆

数日前、音楽事務所で働く友達から一通のが…

「小澤音楽塾のチケットあるよ」

前から行ってみたかった「小澤音楽塾」。
今年はオペラではなく、マーラーの交響曲「復活」やったけど
ソリストもナタリー・シュトゥッツマンと松田奈緒美と気になるメンバー。
先約があったのを予定をずらして貰い（Tちゃんありがとぉ）、
昨日行ってきました



年始から体調を崩しはって休養されてた小澤さん、
当日朝の新聞で知ったんだけど、この日が国内復帰だったんだね。
会場にはテレビカメラ、報道陣、そしてお偉いさんぽい方々…
チケットは完売で（譲ってくれたKちゃんありがとぉ）
「チケット譲って下さい」のボードを持った人までが入り口にいたりして、
熱気いっぱいの会場。

そして開演。
まずオケが入って、合唱団が入ってきた…と思ったら、
一段と大きく、熱くなった拍手
小澤さんがオケや合唱団の入りに混じって入ってきはって、
ずっと皆が入る様子を見守った後、愛しいものを見るかのように
ぐるっとゆっくり「舞台」を見まわし、指揮台へ。

その、演奏開始までの、何も音がない瞬間。
皆が舞台に、小澤さんに、これから始まる音楽に集中した瞬間。
ぴーーーーーーーーん、と張り詰めた空気。
そして、小澤さんの一振りの指揮で始まる音楽。
この瞬間。
凄かった。

「音楽塾」という名の通り、オケには「コーチ」の一流の演奏者と
「塾生」の演奏者がいてるんだけど、若い才能あふれる熱気を
引き出して、集めて、一つの音楽に持っていく。
ほんま、小澤さんって凄いわぁ……

普段の小澤さんは「色気」を前面に出す人ではないと思うけど、
第二楽章、めっちゃ「色気」感じました。
心、ゆさぶられました。涙出てきました。

一時間半ぶっ通しという大曲。
約一時間舞台上で出番を待ち続けた合唱。
緊張を保ち続けたソリスト。
弾き続けたオケ。
踊るように、時に軽快に、時に荘厳に振り続けた小澤さん。
そして聴き続けた観客。

当たり前のことなんだけど、つい忘れがちになってしまう「音楽」の根本、
それを思い知らされたような気がする。

十分な休養を得て、ますますパワーアップされた小澤さん、
来年の「音楽塾」はカルメンらしいし、絶対ゲットして観に行きたいなぁ